松本潤が演じたのはフィリピン人と日本人のハーフ、早川ビト。新垣結衣は彼を慕う失声症を患う三島花、中井貴一はビトを助ける弁護士、伊東一馬を演じました。
人種差別を背景として、人生の歯車が狂い続けるビト。彼が死刑囚として服役する現在から過去を回想する形で物語は進行していきます。世間的には極悪人、しかし、本当は心優しき男。ただ、キャラクター設定のせいなのか、少し身なりが汚くて松本潤が持つ男らしさが薄れていました。この点で女性ファンが離れてしまったように思います。一方の新垣結衣はピカピカ。ビトは不幸の象徴、花は幸せの象徴という意味だったのでしょう。
中盤まで新垣結衣に女優としての魅力を感じませんでした。ただ、カワイイだけ。ところが、残り3回(第9話〜第11話)、ビトの裁判シーンから予想を覆す演技が見られます。特に失声症の彼女が愛の言葉を叫ぶシーンには涙腺を刺激されました。この手法がありましたね。さすがは『花より男子』(脚本)の宅間孝行。最後は思いっきり盛り上げてくれました。
松本潤は『花より男子』の成功があるので物足りません。ここでは新垣結衣が想像以上の力を発揮。彼女の出演ドラマ中、もっとも女優らしさを見せています。
中盤までは並の作品。終盤で怒涛のごとく感動が押し寄せる、ヒューマンドラマの佳作です。
おすすめ度:★★★☆☆
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