共演は時任三郎、手塚理美、石原真理子、中島唱子、柳沢慎吾、小林薫、根岸季衣、高橋ひとみ、国広冨之、など。サザンオールスターズの曲が全編に散りばめられ、その中でも『いとしのエリー』は、不滅のスタンダードナンバーとして日本人の心に焼き付いています。
不思議なことに、出演者たちはここで描かれたキャラクターに似通った人生を送っています。
生真面目な仲手川良雄を演じた中井貴一は、コツコツと俳優業をこなし、その努力が実って、いまでは一流の役者としてのポジションを築き上げています。破天荒で奔放な宮本晴江を演じた石原真理子は、私生活でも「プッツン女優」(死語)として世間を騒がせています。地味で真面目な水野陽子を演じた手塚理美は、脇役ではありますが、コンスタントに有名な作品で活躍しています。
このように考えてみると、山田太一がいかに人間の「本質」を見極める力があるかを物語っていると思います。
淡々と時を刻み、時折、波風が立つリアリティのある作風。
日本のテレビドラマ界に燦然と輝く不朽の名作です。
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